「5年後の私」

これは、ある奨学金応募のときの作文タイトルでした。
Mさんは大学2年生。

書けない、書けない、と言いながら、最初に書いてきたものはひどいものでした(笑)。


「5年後私は25歳になっている。そのころ、何をしているだろうか。会社で働いているかもしれない。あるいは、どこか海外へ行って勉強しているかもしれない。もしくは、~かもしれない。または、~かもしれない。それとも、~かもしれない。……」


笑ってしまうのですが、Mさんに限らず、このようなタイトルを与えられたとき、このような出だしで書きだす人がほとんどです。
さすがに、並列の接続詞の種類は豊富ですよね! すばらしい!!

けれど、読む人はこのような作文を読みたかったのでしょうか? 
書く側は、せっかくの自己アピールのチャンスを、こんな三流の小説風の文章に埋もれさせてしまっていいのでしょうか?

では、Mさんはどのように書けばよかったのでしょう?


私のアドバイスは、まず、次のことを考えることでした。

①5年後、どこで何をしていたいかを具体的に考える。

②そのために、今何を頑張っているのかを整理する。

③5年後の自分に近づくためには、現在の自分は今後5年間の間に何をしなくてはいけないかを考える。

④どうしてそれをしたかったのか(それになりたかったのか)について整理する。

⑤5年後以降、何をやっていきたいのかを考える。

                                         <図にするとこのようになります>

つまり、時間軸の5つのポイントについてまず整理してみるということ、
そして、それらの部分が論理矛盾を起こさないように組み立てていくということです。

具体的には、私がMさんにインタビューする形で、それぞれの部分を掘り下げていきます。この一連の流れに矛盾が生じてはいけません。無駄な部分も省かなければいけません。また、Mさんの夢である「人工心臓を作るということ」について、研究が現在どこまで進んでいるのかなど、おおまかなことも調べる必要があります。

そうやって出来上がったのが、次の文です。
もちろん、奨学金もゲットです!