A 志望理由


  私は、メンタルが強く自己肯定感が高い子どもを育てる保育園を作りたいと思っています。そのために、貴校の総合心理学部に入学し、心理学を学びたいと思っています。

   以前、祖母が小さな子どもを家で預かる仕事をしていて、私も一緒に面倒を見ることがあり、小さな子どもの面倒を見たりー緒に遊んだりする楽しさを知りました。この経験から、私は保育に携わる仕事をしたいなと思うようになりました。

   近年の日本では「いじめ問題」があります。そのために、自殺まで至る人も多くいます。いじめとまではいきませんが、私も実際に、筆箱に「呪い」と書かれた紙切れを入れられ傷ついた経験があります。程度はともあれ、いじめは誰にとっても身近にある問題です。私は、「自己肯定感が低い人」が他人をいじめる傾向にあるのではないか、と考えます。いじめを減らすため、またいじめられても受けるダメージを小さくするために、自己肯定感が高い子ども、仮にいじめられても自分の身を守る行動ができる子どもを増やしたいと考えます。

   「脳」は、3歳までに約80%完成すると言われています。そのため、自己肯定感が高い子ども、自分の身を守る行動ができる子どもを育てるためには幼い頃の教育が非常に重要だと思います。それで、保育の仕事がとても大切だと思うようになりました。ただ、雇われの身で保育に携わるだけでは何も変えることが出来ないので、心理のことをより深く勉強し理解した上で、自分自身で保育園を作ることを目標に据えました。

     私が貴学部を志望した理由は大きく3つあります。1つ目は、社会で生きるための知を学ぶことが出来るという点です。自己肯定感を高めるためのメンタル作りやいじめ問題や苦しいときの身の守り方は現代の社会で生きていくために必要なものだと考えています。2つ目は、貴学部は国内最大級の心理学部であり、実験や実習をする設備を有している点です。プレイルームなど子どもの様子を観察することができる部屋もあるため、幼児教育についても深く学べる最適な環境です。3つ目は、いじめ問題を含む加害者臨床を専門としている教授がいらっしゃる点です。独学で「いじめ」のメカニズムを理解することには限界があるので専門家である教授のもとで詳しく学びたいと考えています。

   私は、私が保育園を作ることによって少しでもいじめで苦しむ人が少なくなり明るい未来を与えることができるようにするために、貴校で心理学を学び、夢を実現しようと強く思います。 

 

B これまで自分が継続して取り組んできたこと、誇れること


 私は小学生の頃からダンスを継続して取り組んできました。高校ではダンス部が無かったためダンス同好会を創会しました。ゼロから何かを作り上げるという貴重な経験が出来たことに対し誇りを持っています。また、積極的にそれを成し遂げたという自信もつきました。

   小学生の頃通っていたダンススクールでの発表会で仲間と大勢の観客の前で披露した時の楽しさからダンスが大好きになりました。中学校ではダンス部がなかったためバレーボール部に入部しながら、文化祭での余興でダンスを披露していました。高校ではダンス部に入部したいと思っていましたが、大学進学を目指すべく勉学に専念できる環境を優先したため、入学した高校にはダンス部はありませんでした。ダンスをやりたいという想いから自らダンス同好会を作ろうと決心し創会に向けた行動を始めました。

  しかし、 一緒に立ち上げようと言っていた友達が他の部活に入部してしまって1人ぼっちになってしまったり、顧問の先生がなかなか見つからなかったりと難航しました。そこで、snsを利用してダンス同好会に入ってくれるメンバーを見つけたり、名前だけでも貸してくれる顧問の先生を探したりして乗り越えてきました。そして、ようやくメンバー6人で始めることが出来たのです。

   ダンス同好会の形は整ったものの、練習をスムーズに進めることが出来ない点にも躓きました。ゼロからなので何も決まっていない状態で、活動といっても何をしたらいいのか分からずに、初めは「今日は何しよう。」から始まり時間を無駄にしていました。そこで、まずは、ダンス同好会での目標を6月の文化祭で披露することに決めました。そしてまた、他校のダンス部に所属している友達の何人かに練習メニューなどを聞いて参考にしました。そして、活動時間前にその日の練習メニューを事前に決めておくなど工夫をして練習をスムーズに進めることができるようになりました。

 ダンス同好会ではキャプテンを務めていました。団体のリーダーになることは初めての経験です。複数人の前になると緊張してハキハキと話すことが出来ませんでした。しかし、キャプテンであるという責任感を感じ始めることによって、複数人の前でもハキハキと話すことが出来るようになりました。キャプテンとして普段の友達としてではなく、キャプテンとして例え反感をかったとしてもみんなを引っ張っていく必要があるということを自覚したのです。そうして、キャプテンとして同好会を発展させ翌年には新しい仲間が10人入ってくれました。

   私が始めたことを引き継いでくれる後輩が居ることに感謝をすると同時に、私のようにダンスをしたいと思う後輩にも、活動し輝ける場所を作れたことに喜びを感じ、誇りに思います。

   大学でも、何か新しいことにチャレンジして積極的にリーダー役を引き受けて、作業の流れを工夫しながらみんなが同じ方向を向き1つのことを成し遂げていけるように手助けをしたいです。

 
 

小論文 

心理学に関するテーマを自分で設定し、自由に論述。現時点での知識や関心に即し、入学後に学びたいと思う内容を中心に


 近年、いじめやいじめが原因で自殺をしてしまう若者がいることに対しとても残念に思っている。大切な命をなぜ、自らの手でなくしてしまうのか。私は、自己肯定感が高まるといじめは無くなるのではないかと考えている。それで、いじめを無くすため自己肯定感が高い子どもを育成する保育園を作りたいと考えている。

 自己肯定感とは、『教育用語辞典』(ミネルヴァ書房)によると「自己自身の存在に対する認識として自己の身体的な特徴や能力や性格について肯定的に考えたり感じたりする感情をさす」としている。私は、これを自分自身の存在を認め、自分自身の特徴や能力や性格を理解し肯定的に捉え自分のことが好きだと思う感情であると捉えた。

 伊藤(1917)によると、いじめ加害者の特徴の一つとして、自己肯定感が低い点が確認されている。人間関係上満たされないものを抱える子ども達がいじめに走りやすいとされている。また、いじめをした子どもたちの多くが、過去および現在にいじめられた経験を有しており、被害と加害の両方を経験した生徒が、全体の半数近くを占めることがわかった。今いじめを受けている子どもたちは、自己評価・受容も低く、情緒不安定で前向きな生き方には向かいにくい。ただしそこに加害経験が加わる場合、より一層ネガティブな方向を示すことが明らかになった。そして、いじめの予防に向けては、自他双方を大切にできる健全な自己肯定感の育成が急務であると考えられる。

 石田・中村(2017)では、いじめに関する人たちを加害者・被害者・観衆・解決者・傍観者に分類している。そして、加害体験や傍観体験のある人は自己肯定感が低く、反していじめを解決した体験の多い人は自己肯定感が高いことが示されている。

 また、自己肯定感の低さは、いじめ以外にも様々な問題と関係していることが分かっている。たとえば、宮城(2010)によると、自己肯定感が低ければ、自分がおかれた環境によって薬物だけでなく健康に対する危険行動をとりやすい傾向にあるとされる。さらに、長谷川・橋本・佐藤(1999)によると、自己肯定感は摂食障害にも関係していることがわかっている。

    このように自己肯定感は、いじめだけではなく、心身の健康にも大きく関わってくるのである。私は、いじめの解決・子どもの心身の健康のためには自己肯定感を育む教育が必要であり、その教育は早期からのほうが望ましいと考えられるため、自己肯定感を高める保育園を作ろうと思う。

 太田・福田・出村(2014)によると、自己肯定感や主体性を育むことは、保育育児での最優先的課題である。具体的に、幼児期前期では、子どもの望ましくない行動は制約するものの、愛情的結びつきがあることを言葉、表情、態度で表現することに留意すべきであり、幼児期後期から児童期にかけては、子どもがなににつまずいているのかを見極め、手がかりや足場となる物を用意し、しようとしていることを達成できるように援助し、達成感や有能感を味わうことができるよう配慮することが必要である。子どもの自己を尊重して子どもが自己発揮できていると実感することが自己肯定感であり、期待する・要求する・励ますというアプローチが有効であるとわかる。さらに、子どもの自己肯定感を育むためには、養育者自身の自己肯定感にも着目する必要があるという。

   私は、保育園で子どもの自己肯定感を高めるためには、のびのびと子どものやりたいことをやらせ、他者を傷つけないなどといった社会のモラルや子どもの安全面などを考慮し見守ることが大切なのだと思う。また、子どもが良くないことをして注意する際には、養育者が子どものことを大事に思っているから注意しているということを理解してもらえるような、アプローチも大切である。さらに、子どもの自己肯定感だけでなく養育者側のの自己肯定感も育てていけるような保育園にしたい。

 井口(2002)によると、養育者のまなざしは、子どもが養育者の意向や期待に応えようとして自らの内面を束縛したり、それに応えられない自分を否定的に見てしまったりする危険性をはらんでいる。第一に、その子の今を尊重する姿勢が必要であるという(同)。

 子どもと養育者それぞれにとっての小さな目標を少しずつ作り、達成できたらたくさん褒め、達成出来なかったときは慰めチャレンジをすることの素晴らしさを伝え、一緒にどうやったら達成出来るのかを考えていくのが良いのではないかと思う。

  子どもはもちろんのこと、養育者など、みんなの自己肯定感が高まるような保育園を作りたい。そして、いじめを無くすことをはじめ、みんなが生きやすい社会を作るため貢献したいと強く思う。